「夢は力」久喜市を守りたい!

記憶に新しい令和元年の台風19号

※印の写真・画像は利根川上流事務所提供

1.「利根川」は氾濫の川

久喜市に接して流れる利根川は日本最大の流域面積を誇り、それゆえ過去に何度も大洪水・大災害を引き起こしてきました。
★あらためて「利根川」とは⇒ LinkIcon 利根川のあらまし | 利根川上流河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

2.「徳川幕府」は利根川の流れを変えた!!

江戸時代には、徳川幕府家康が江戸を水害から守るために、それまで東京湾に注いでいた流れ(現在の江戸川)を、60年の歳月と莫大な資金を投じて太平洋の千葉県銚子方向に変えました。この事業は「利根川の東遷(とうせん)」と呼ばれています。
★利根川の東遷⇒ LinkIcon 利根川の東遷 | 利根川上流河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

※利根川の東遷

3.戦後最大の水害「カスリーン台風」

-久喜市全域が浸水―

昭和22年のカスリーン台風では、利根川は東村(現加須市)で350メートルにわたり決壊し、濁流は埼玉県東部に留まらず、東京都葛飾・足立・江戸川区まで達し「戦後最大」の水害となりました。久喜市におきましても市内のほぼ全域が水につかり多くの犠牲者を出しました。
★カスリーン台風の動画⇒ LinkIcon 写真・動画でみるカスリーン台風 | 利根川上流河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

※水に沈んだ家を見ている人々
(栗橋地区)

4.さまざまな「治水事業」

すべては利根川の水害から守るために・・・

国は台風から首都圏を守るべく、昭和38年より全地域堤防化された栃木、群馬、埼玉、茨城に跨がる日本最大の調整池「渡良瀬遊水池」、春日部の14年の歳月を経て平成18年に完成した春日部市「防災地下神殿」、そして令和2年に完成した「八ッ場ダム」、これらはカスリーン台風の教訓から作られました。この75年間、これらの事業のお陰で大きな被害は発生していません。

渡良瀬遊水池

防災地下神殿

工事中の八ッ場ダム

5.「台風19号」は氾濫寸前

しかし、近年の地球規模の気候変動は私たちの想定を超えており、台風の巨大化や線状降水帯の発生により、観測記録を更新するような大雨が発生するようになりました。
特に令和元年の台風19号では、利根川の水位が上昇し氾濫危険数位を超えたことから、久喜市でも避難勧告が発令さ、実際に50%近くの世帯が避難し不安な思いをしました。
★令和元年台風19号⇒ LinkIcon Part2.pdf (kuki.lg.jp)
★もし利根川が氾濫すると久喜市はどうなる⇒ LinkIcon Part3.pdf (kuki.lg.jp)
LinkIcon YouTube (78) カスリーン台風から75年~利根川のリスクを忘れない~②

※令和元年の台風19号

6.国家的な「強化堤防事業」

現在進んでいる「利根川の堤防強化事業」は首都圏を守るための大事業です。利根川に接する久喜市栗橋地区は、堤防の幅を広げるため数百戸の住居が移転など膨大な労力と時間が掛っています。私は県議会議員としてふるさとを守りたい一心で国、市と共に懸命に努力して参りました。強化堤防は令和6年に一応の完成となりますが、お陰様で「日本一の堤防」との声も頂いています。

利根川の堤防

また強化堤防の上に約2年の月日をかけ移設された八坂神社では、今年3年振りの夏祭りが開催されました。

新しくなった八坂神社

7.「防災公園」建設決定!!

そしてその横には私が県と取り組んだ「防災公園」が令和6年の完成に向けて現在造成中です。

防災公園の造成

8.利根川以外の治水事業も進行中!!

利根川だけではなく、久喜市に関連する中川、荒川、江戸川、小山川などの氾濫にも大きな影響を受ける可能性があり、それぞれ治水事業が進められています。

小林調整池(菖蒲地区)

庄兵衛堀川(久喜・菖蒲地区)

青毛堀川(久喜・鷲宮地区)

中川では堤防の拡張強化に先駆けて四つの橋の架け替えが進められています。

島川橋の架け替え
(栗橋・鷲宮地区)

中川JR橋梁の掛け替え
(栗橋・鷲宮地区)

東大境橋の掛け替え
(久喜・鷲宮地区)

9.メッセージ

ふるさとを守りたい

久喜市は私の生まれ育った「ふるさと」です。なんとしても「ふるさと久喜市」を守りたい一心で、久喜市の防災事業を私のライフワークとして今日まで働いて来ました。「日本一の堤防」との声もあがる利根川の堤防を是非一度ご覧いただきたくようお願いいたします。